STS66|自由に稼ぐ複業ライフログ

レザークラフトやスノーボードなど、好きなことを活かして自由に稼ぐ副業ノウハウを発信中。

【レザークラフト作り方】お札を折らないミニ財布|型紙の設計ポイントと制作手順を徹底解説

お札を折らずに収納できるミニ財布の完成品と型紙

ミニ財布を使う中で「お札の扱い」にストレスを感じるとう声をよく聞ききます。

小さくするほど、お札を折って収納する構造になりがちで、出し入れもしにくくなります。

そこで今回紹介するのが、お札を折らずに収納できるミニ財布です。

コンパクトさと実用性を両立した構成で、実際に販売用としても使用しています。

「小さいけどちゃんと使える財布」を作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

お札を折らずに収納できるミニ財布の構造ポイント

お札を折らずに収納できるミニ財布の画像

構造のポイント
1 横幅:186㎜
(1万円札160mm + 出し入れのしやすさを考えた余白26mm)
2 縦幅:100㎜
(カード86mm + 抜き差しのスムーズさを考慮した余白14mm)
3 収納:カード×2か所+札入れ+小銭入れ
4 小銭入れ後ろに隠しポケット

「コンパクトさ」と「お札を折らずに使える利便性」。この両立は、実は非常に難しい課題でした。

数ミリ単位で何度も試作を繰り返し、ポケットの中で邪魔にならないギリギリのサイズ感と、スムーズな出し入れを両立する今の形にたどり着きました。

構造はシンプルですが、細部までこだわり抜いた設計になっています。それでは、具体的な作り方を解説していきます。

制作準備

制作に必要な道具・材料は、以下からご確認ください。

▶ 必要な道具と材料を見る

型紙の準備

型紙は自作も可能ですが、ミニ財布は数ミリのズレで「お札が入らない」「ホックが閉まらない」といった失敗が起きやすいアイテムです。

筆者自身、数ミリ単位の調整と試作を繰り返して、ようやくこの黄金比の寸法にたどり着きました。

「設計で失敗したくない」「すぐに制作に取りかかりたい」という方は、こちらの調整済み型紙をご活用ください。

▶ 【失敗しない】設計済み型紙をBASEで見る

作り方|下処理(穴あけ・切り出し)

まずはじめに、各パーツの下処理をしていきます。

STEP1|床面処理・縫い穴あけ・カット

トコノールで革の床面を処理する
型紙を革の銀面(表面)にテープで固定する
マークに沿って菱目打ち(4mm幅)で縫い穴をあける
カードポケットB・コインポケットB/Cパーツは、指定サイズのハトメ抜きでホック用の穴をあける
ガイドに沿って革を切り出す

切り出した革パーツの一覧

ポイント|縫い穴は先にあける
通常はパーツを接着してから穴をあけますが、先にあけておくことで仕上がりが安定します。
穴の位置がずれたり曲がったりしやすい方には、この方法がおすすめです。

型紙のマークに沿って菱目打ちで穴をあける様子

STEP2|ホックの取り付け

カードポケットB・コインポケットB/Cパーツに、バネホック(隠し頭タイプ)の凹パーツを取り付ける

バネホック凹パーツを取り付ける工程

注意
バネホックは、「隠し頭タイプ(頭が見えないもの)」を使用してください。
頭がある通常タイプを使うと、カードが収納できなくなります。
必ず隠し頭タイプを選びましょう。

作り方|カードポケットの作成

下処理後、カードポケットのパーツの処理と内装パーツとの組み立てをおこないます。

STEP3|カードポケットパーツのコバ処理

カードポケットA・Bパーツの上部のコバを処理する

カードポケットA・Bの上部コバ処理位置

STEP4|カードポケットAの取り付け

カードポケットAを内装パーツの銀面側に貼り付け、下部を縫い合わせる

カードポケットAの貼り付け位置

カードポケットAの縫い合わせ工程

STEP5|カードポケットBの取り付け

カードポケットBを内装パーツに貼り付け、完成時に上側にくる部分のみ縫い合わせる

カードポケットBの取り付け位置

作り方|コインポケットの作成

カードポケットパーツが組みあがったら、コインポケット(小銭入れ)の組み立てをおこないます。

STEP6|コインフラップの作成

コインポケットBコインポケットAに貼り付け、縫い合わせる
外周のコバ処理を行う

コインポケットBをAに貼り付けた状態

STEP7|コインポケットAの貼り付け

コインポケットAを内装パーツに貼り付け、下部を縫い合わせる

コインポケットAの貼り付け工程

コインポケットAの貼り付け位置

STEP8|マチパーツの取り付け

マチパーツの上下のコバ処理を行う
マチパーツコインポケットCに貼り付け、縫い合わせる

マチパーツの取り付け工程

ポイント
マチパーツは、コインポケットCの内側(ホックの裏側があるほう)に取り付けます。

STEP9|コインポケットの取り付け

マチパーツ・コインポケットCを内装パーツに貼り付け、完成時に上側にくる部分のみ縫い合わせる

コインポケット全体の取り付け工程

コインポケットの縫製箇所

作り方|本体の組み立てと仕上げ

最後に本体パーツと組み合わせていき、完成させていきます。

STEP10|本体の組み立て(カードポケット側)

カードポケット側の内装床面と本体床面にボンドを塗り、貼り合わせる
貼り合わせた部分を縫い合わせる

カードポケット側内装パーツの貼り合わせ位置

STEP11|本体の組み立て(コインポケット側)

コインポケット側も内装床面と本体床面にボンドを塗り、貼り合わせる
貼り合わせた部分を縫い合わせる

コインポケット側内装パーツの貼り合わせ位置

ポイント
折り曲げることを想定し、内装より本体パーツの全長が長い設計になっています。
貼り付ける際は、軽く折り曲げながら位置を合わせましょう。

STEP12|仕上げ

全周のコバを処理して完成

完成したミニ財布の外観

お札を折らずに収納したミニ財布内部

これで「コンパクトさ」と「お札を折らずに使える利便性」を備えた、ミニ財布の完成です。

制作に必要な材料と道具

使用する材料

材料 備考
ヌメ革 本体・内装パーツ:1.5mm、ポケット・マチ部分:1.0~1.2mm
バネホック小 隠し頭 通常タイプはカード引っ掛かりの原因になるため、必ず隠し頭タイプを使用
縫い糸(ビニモMBT 5番) 強度・耐久性が高く、毛羽立ちにくい

初めてのうちは、本革をいきなり使うより、はぎれで何回か練習することをおすすめします。こちらのはぎれは、自分も試作用としてよく使っていて、大容量かつ色も選べるので重宝しています。

使用する道具

道具 用途
オルファ 別たち 革の裁断
カッターマット(100均) 裁断の下敷き
テープ(透明) 型紙の固定
菱目打ち 4本目 4mm巾 縫い穴あけ
菱ギリ 細 縫い穴の間隔合わせ
ハトメ抜き 7号(2.1mm) ホックの穴あけ
ハトメ抜き 15号(4.5mm) ホックの穴あけ
ゴム板 小 菱目打ち・ハトメ抜きの打ち台
木槌 打ち具(金属製は道具を傷めるので避ける)
ホック打ち 小 バネホックの取り付け
オールマイティプレート ホックの専用打ち台
手縫針 レザークラフト専用縫い針
へりおとし No.1 革の端(コバ)の角落とし
トコノール 床面・コバの仕上げ剤
コーンスリッカー トコノール塗布後の磨き
皮革用 白ボンド パーツ同士の接着

各材料・道具の名前をクリックすると、筆者が実際に使用している製品のリンク先が開きます。

よくある質問(FAQ)

工程自体は難しくありませんが、パーツ点数がやや多いため、 初めての方は名刺入れなどの小物から始めるのがおすすめです。
基本の「裁断・穴あけ・手縫い」ができれば制作可能です。

▶ 【無料型紙】3時間で作れる本革名刺入れの作り方

目安は約3時間です。
慣れている方であれば2時間前後で完成します。
乾燥時間やコバ仕上げにこだわる場合は、半日ほど見ておくと安心です。

まとめ|使いやすいミニ財布は「サイズバランス」で決まる

ミニ財布はコンパクトで便利ですが、サイズを優先しすぎると「お札が扱いにくい」という問題が出やすくなります。

今回紹介したミニ財布は、お札を折らずに使えることを前提に、カード・小銭入れを含めたバランスを何度も調整した作品です。

ぜひ試しに作ってみてください。

▶ 型紙はこちらから購入できます(BASE)