
レザークラフトを始めたいけど、何から手をつければいいか分からない、作り方の手順がわからない──そんな悩みを持つ方は少なくありません。
レザークラフトは、制作の工程と順番を理解していれば、初心者でも作品を作ることができます。
この記事では、レザークラフトの作り方を6つの制作工程でわかりやすく解説します。
このブログでは、一般的な手順とは少し違う「型紙ごと穴あけ」という方法を採用し、初心者がつまずきやすい縫い穴のズレを防ぐようにしています。
制作の流れを確認しながら、各工程の記事を参考に進めていきましょう。
レザークラフトの作り方【制作工程の全体像】
レザークラフトの基本的な作り方は、次の6つの制作工程で進みます。
この順番で作業を進めていけば、初心者でも作品を完成させることができます。
筆者も実際にこの手順でレザークラフト作品を制作しています。販売用の作品も、基本的にはこの順番で作業しています。
ここからは、それぞれの制作工程を順番に解説していきます。
STEP1 型紙を準備する

レザークラフトは、最初に型紙を準備するところから始まります。
型紙の作り方には、方眼紙を使う方法やCADなどの製図ソフトを使う方法があります。ただ、初めての場合は型紙を自作する必要はありません。
まずはすでに完成しているレザークラフトの型紙を使って作品を作ることを優先し、慣れてきたらオリジナル型紙に挑戦するのがおすすめです。
当ブログでは、初心者がつまずきやすい縫い穴のズレを防ぐため、縫い穴位置をあらかじめ記載したレザークラフト用の無料型紙を公開しています。
筆者も普段の制作では、縫い穴位置を型紙で管理する方法を使っており、この方法にすることで縫い穴のズレを防ぎやすくなります。
まずは無料型紙を使って、レザークラフトの基本的な制作工程を体験してみてください。
STEP2 穴あけ

型紙の準備ができたら、縫い穴をあけていきます。
革は固いため、そのまま縫うことが難しく、菱目打ちなどの専用工具を使って、縫い穴(縫製用の穴)をあらかじめ開けておきます。
一般的には、専用道具(ステッチンググルーバーなど)で革の端から一定の距離にガイドラインを引き、その線に沿って穴をあけていきます。
この方法は、初心者の場合、ガイドラインが曲がったり、菱目打ちの位置が少しずつズレてしまうことがあります。
その結果、縫い終わったときにステッチラインが曲がったり、ガタガタになってしまうことも少なくありません。
STEP3 裁断

穴あけが終わったら、型紙に沿って革を裁断していきます。
レザークラフトの裁断では、革包丁といった専用の工具もありますが、初心者の場合はカッターと定規があれば十分です。
前の工程で型紙が革に固定されているため、ガイドに沿って裁断していくだけです。
▶ レザークラフトの裁断方法|型紙ごと切ればズレないはこちら
STEP4 接着
裁断したパーツは、縫製の前に接着剤を使用して仮止めをします。
パーツをズレなくしっかり固定しておくことで、縫製中に位置が動くのを防ぐことができます。また、断面が揃うため最終工程のコバ磨きもしやすくなります。
本ブログでは、縫い穴に針を通して位置を合わせる「針ガイド」という方法で接着しています。

▶ レザークラフトの接着方法|ボンドでズレない貼り合わせのコツ【針ガイド】こちら
STEP5 縫製
接着が終わったら、いよいよ手縫いです。
レザークラフトでは、糸の両端に針を付け、2本の針を使って縫うサドルステッチ(平縫い)という方法で縫製します。
縫い穴の上下から糸を交差させながら縫うことで、ミシン縫いよりも強度が高く、革製品に適した縫い方になります。
ただし、針の通し方や糸を引く向きを間違えると、縫い目がガタガタになることもあります。

STEP6 コバ処理|革の断面を美しく仕上げる

最後に行うのは、革の断面(コバ)を磨いて仕上げる工程です。コバを丁寧に処理することで、作品全体の美しさと完成度がアップします。
基本的には次のような手順で行います。
- やすりでコバを整え、凸凹や毛羽立ちを軽く削る
- 仕上げ剤(トコノールなど)を塗布して磨き、滑らかに仕上げる
手順は簡単ですが、削りすぎないように注意しましょう。
私も何度かこの工程で失敗した経験から、今回紹介する手順にたどり着きました。
コバ処理の詳しいやり方やコツは、下記の記事で詳しく解説しています。
▶ レザークラフトのコバ処理方法|基本の磨き方と手順はこちら
レザークラフトに必要な道具
レザークラフトを始めるには、いくつかの基本的な道具が必要です。
ただし、最初からすべてを揃える必要はありません。初心者の場合は、最低限の道具からスタートするのがおすすめです。
また、ダイソーやセリアなどの100円ショップでも揃う道具もあるため、費用を抑えながら始めることもできます。
しかし、刻印などは今でもほとんど使っていない道具もあります。
最初は最低限の道具から始め、必要に応じて少しずつ買い足していく方が、無駄な出費を防ぎやすいです。
レザークラフト初心者がつまずきやすいのは、道具だけではありません。革の選び方などでも失敗するケースがあります。
初心者に多い失敗(経験談)
レザークラフトは楽しい趣味ですが、最初の知識がないまま始めると、意外と失敗しやすいのも事実です。
例えば、初心者によくあるのが次のような失敗です。
- 革の種類を知らずに購入してしまう
- 安い革はぎれを買った結果、必要なパーツが取れない
- 作品に合わない厚みの革を選んでしまう
筆者もレザークラフトを始めたばかりの頃、安いという理由でクロム鞣し革を購入してしまい、コバがきれいに仕上がらず作品を無駄にしたことがあります。
こうした失敗は、あらかじめ知っておくだけでも防ぐことができます。初心者がハマりやすいポイントを、実体験をもとに下記の記事で詳しくまとめています。
▶ レザークラフト初心者が最初にハマる失敗3選|無駄な出費を防ぐ方法
まとめ
レザークラフトは、一見複雑に思えますが、工程を理解して順番に進めれば初心者でも作品を完成させられます。本記事で紹介した「型紙準備→穴あけ→裁断→接着→縫製→コバ処理」の6ステップは、作品の精度と仕上がりを左右する重要なポイントです。
この流れを理解することで、次回からは自分のオリジナル作品にも挑戦しやすくなります。まずは基本を押さえて、一歩ずつレザークラフトを楽しんでみてください。