
「レザークラフト副業、思ったより利益が出ない…」
レザークラフト副業が赤字になる原因、その多くは価格設定のミスにあります。
この記事では、材料費率30%を基準にした価格の決め方と、送料・手数料まで含めて利益を確実に残す方法を実例つきで解説します。
レザークラフト副業での価格の決め方
価格設定で迷ったときは「材料費率を30%以内に収める」ことを一つの目安にします。
※材料費を「30%以内」に収めるため、計算では÷0.3で逆算します
① 最低ライン:材料費 ÷ 0.3
② 販売価格:(最低ライン + 送料)÷(1 − 手数料率)
30%という数字は、これまでの筆者の販売経験を踏まえたうえで利益を残せる現実的なラインです。
ただし、①の時点では送料や手数料は含まれていません。
そのままの価格で販売すると、売れても利益がほとんど残らない可能性があります。
そのため、②の計算式で送料・手数料を含めた「最終的な販売価格」を決める必要があります。
ここからは、筆者の販売している名刺入れを例にさらに詳細の価格の決め方を解説していきます。
レザークラフトの原価を正確に把握する
価格設定の土台になるのが、原価(材料費)の正確な把握です。
材料費には、革・糸・金具・溶剤などの製作資材に加えて、OPP袋・封筒といった配送資材も含める必要があります。
ここを曖昧にすると、材料費率の計算がずれて赤字の原因になります。
筆者が販売している名刺入れでは、1つあたり約600円かかっています。
| 費用項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 革(レザー) | ¥550 | 栃木サドルレザー |
| 糸 | ¥10 | ビニモMBT |
| 溶剤 | ¥25 | トコノール、ボンドなど |
| 配送材 | ¥4 | OPP袋 |
| 配送材 | ¥11 | 封筒 |
| 合計 | ¥600 |
30%ルールで最低ラインを出す
材料費が把握できたら、まず「この価格以下では売らない」最低ラインを計算します。
名刺入れ(材料費600円)の場合:
▶︎ 600 ÷ 0.3 = 2,000円(最低ライン)
ただし、これは最低ラインであり、ここに送料、手数料を加えたうえで販売価格を出さないと、利益が残らないばかりか、赤字になってしまうケースもあります。
送料・手数料を含めて最終価格を決める
最低ラインだけで価格を決めると、送料や手数料で利益が削られてしまいます。
そのため、最終的な販売価格は送料と手数料を含めて計算する必要があります。
レザークラフト販売では、比較的サイズが小さくネコポスという方法で発送することが多いです。そのため本記事ではネコポスを基準に解説します。
送料・手数料の目安【ネコポス|2026年】
※ 以下はすべて 2026年現在 の目安です。最新情報は各プラットフォームの公式ページをご確認ください。
| サービス | 販売手数料 | 送料(ネコポス) |
|---|---|---|
| メルカリ | 10% | ¥210 |
| ヤフーフリマ | 5% | ¥210 |
| minne | 10.56% | ¥210 |
迷う場合、目安として「手数料10%・送料210円」で統一して計算してOKです。
価格設定の実例:名刺入れ
材料費600円の場合、30%ルールでは2,000円が最低ラインでした。
ここに送料・手数料を加えて、最終価格を決めます。
販売価格:(最低ライン + 送料)÷(1 − 手数料率)
▶名刺入れの販売価格:(2,000 + 210 ) ÷ 0.9 = 約 ¥2,455円
※ 手数料は「売れた金額に対して10%引かれる」ため、あらかじめ差し引かれる分を考慮して計算します。
値下げ交渉を見越した価格のつけ方
メルカリなどでは購入者からの値下げ交渉が頻繁にあります。
交渉に応じても利益が残るよう、あらかじめ希望価格の10%ほど高めに設定して出品するのも戦略の一つです。
たとえば希望販売価格が¥1,500なら、¥1,650で出品するイメージです。
結果、利益は630円。時給換算210円という状態でした。
値下げを前提に価格を設計していなかったことが原因です。
このような失敗をしないためにも、30%ルールでの最低ラインを守ること、値下げを見越した価格設定が重要なのです。
レザークラフト副業のよくある質問(FAQ)
材料費率を30%に抑えるためにはどうしたらいいですか?
材料費率を抑えるためにはいくつかポイントがあります。
- 半裁・大判で仕入れて革の単価を下げる
- ブランド革を使って販売価格を上げる
- 商品をパターン化する際に、ボタンなどの副資材をなるべく統一し、ロット購入する
より具体的な方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ 材料費率を30%に抑える方法|レザークラフト副業で利益を残す設計術
計算した価格が高い…このまま出品しても売れますか?
結論から言うと、相場と比較して判断するのが確実です。
メルカリなどで同じジャンルの商品を検索し、「売り切れ」に絞ることで実際に売れた価格が分かります。
- 相場より安い → そのまま出してOK(むしろ有利)
- 相場より高い → 写真・説明文の強化 or 作業効率の見直し
初めてだからといって、安価に出す必要はありませんので、しっかりと利益の残る価格で販売しましょう。
制作に時間がかかる商品は、どう価格設定すれば利益が出ますか?
結論、制作に手間のかかる商品は、「材料費率を20~25%以内」にして、利益を確保しましょう。材料費率が下がれば、利益が上がります。
筆者が制作時間によって、下記の通り材料費率を変えて、販売価格を決めています。
まとめ
価格設定で迷ったら、まずは「材料費率30%」を基準に考えてください。
この基準を守ることで、送料・手数料を差し引いても利益が残る価格を設定できます。
まずは自分の商品の材料費をもとに、「材料費 ÷ 0.3」で最低価格を計算してみてください。
そのうえで、送料・手数料・値下げ余地を加えて最終価格を決めましょう。
ここまでで「最低限の利益が出る価格」は決められます。