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【完全ガイド】初心者レッスン|新人イントラが最初に教えるべき4ステップ

新人スノーボードインストラクターが初心者レッスンを教える現場風景

スノーボードの新人インストラクターが最初に担当するのが「初心者レッスン」です。「何をどう教えればいいのか分からない」──そんな新人イントラの不安を解消するために、この記事を書きました。
筆者はインストラクター歴5年以上で200人以上の生徒を指導してきた経験から、準備・基礎姿勢・滑走練習・まとめの4ステップ指導法と時間配分を確立。
この記事では、新人イントラが現場で即使える初心者レッスンの教え方・基礎姿勢の伝え方・時間配分を、具体例を交えて解説します。
現場で迷わず指導できるよう、ぜひ最後まで読んで活用してください。

スノーボード初心者レッスンは安全・確実に教える4ステップ【時間配分付き】

新人スノーボードインストラクターが最初に習得すべき指導法は、「安全かつ確実に上達へ導く4ステップ」です。
この順序と時間配分を守ることで、生徒は安心感を持ち、短時間でも滑れるようになります。
以下では、2時間レッスンを想定した具体的な教え方と時間配分をステップごとに紹介します。

1
動的ストレッチ、用具の扱い方、正しい基礎姿勢を確認します。
目安時間:15分
2
スケーティングや片足での直滑降など、斜面に行く前の必須動作を練習します。
目安時間:20分
3
リフトを使用し、ターン前段階として斜面を安全に降りる練習を行います。
目安時間:50分(リフト乗車含む)
4
状況に応じて段階的に連続ターンを目指します。多くの場合はSTEP③までで終了。
目安時間:35分

STEP①:準備運動と基礎姿勢|初心者が安全に滑るための最初のステップ

スノーボード初心者レッスンの最初の仕事は、「安全・安心の土台作り」です。準備運動や用具の扱い方、正しい姿勢を最初にしっかり指導します。

1. 準備運動(動的ストレッチで怪我予防と上達促進)

スノーボード前の準備運動は、静的な伸ばし運動よりも動的ストレッチが効果的です。筋肉と関節の可動域を広げ、実際の動きに近い形で体を温めることで、初心者でも安全に滑り出せます。

  1. 肩甲骨回し
    両手を肩に置き、前後にゆっくり回す
  2. 体の横曲げ
    片腕を頭上に伸ばし、反対側へ倒して体側を伸ばす
  3. 股関節ストレッチ
    足を肩幅より広く開き、腰を落として肩を内側に入れる
  4. 手首のストレッチ
    手首を上下に反らしてほぐす
  5. 首のストレッチ
    首を左右に倒して緊張を和らげる
  6. 軽いジャンプ
    その場で5回跳び、全身をほぐす

2. 道具のチェック・ポイント説明

準備運動が終わったら、スノーボードの道具をチェックし、重要ポイントを説明します。専門用語はできるだけ避け、用途や使い方をわかりやすく伝えることが大切です。

1.身だしなみのチェック
  • グローブ・ゴーグルがあることを確認します。ヘルメットがあればなお良いです。
  • ファスナーが閉まっているか確認する
2.ブーツのチェック
  • ブーツの閉まり具合を確認する
  • かかとが浮いていないかチェックする
3.ボードの説明
  • ボードには前後があることを説明する
  • ボードのエッジは鋭く危険なので、グローブを着用して触る

3. 両足装着と転び方

次に、両足を装着する手順と、安全な転び方を説明します。

3-1. 両足装着
1.前足の決定 前足が決まっていない場合は、利き足ではない方を前足にします。
「ボールを蹴る足=後ろ足」と説明すると、初心者でもスムーズに理解できます。
2.ビンディングのチェック
3.装着 ビンディングのラチェットの使い方を伝え、前足から装着します。
ポイント
レンタルの場合、ビンディングのベルト長さがブーツと合わないことがあります。 後から直すと時間を取られるため、このタイミングで必ず確認・調整しましょう。
3-2. 転び方の説明

初心者は転倒時のケガが多いため、安全な転び方を事前に伝えます。

  • 後ろに転ぶ:柔道の受け身のように、お尻から着地し、アゴを引いてお腹を見るようにする
  • 前に転ぶ:膝→肘→手の順につき、最後に板を浮かせる
ポイント
実際の転倒時は冷静な判断が難しいため、筆者は口頭説明+実演のみ行います。 特に「後ろは頭を守る」「前は手をつかない」の2点だけを強調し、滑る時間を優先します。

4. 基本姿勢の確認

最後に、スノーボードの基本姿勢を確認します。これはすべての動作の土台となるため、早い段階でしっかり身につけてもらうことが重要です。頭と体に刷り込むように教えることで、この後のレッスンが格段にスムーズになります。

4-1. 基本姿勢のつくり方
  • 軽くジャンプして着地:そのときの膝と股関節の曲がり具合が理想的
  • 顔と上半身を前足側へ向ける:前足ビンディングの角度に合わせて上半身をひねる
ポイント
筆者はこの基本姿勢に「ライダーポーズ」という名前をつけています。 レッスン中に「はい、ライダー!」と声をかけるだけで、生徒がすぐに姿勢を取れるようになります。 少し場も和むので、こうしたオリジナルネーミングはおすすめです。

これで、準備と基礎動作のセクションが完了です。次は平地でのレッスンに進みます。

STEP②:平地での基本動作(スケーティング・リフト乗降)

平地のレッスンでは、スケーティング技術とリフトの乗り降りに必要な動作を教えます。無駄な疲労を避けるため、ポイントを押さえた練習が重要です。

5. スケーティングの教え方のポイント

スケーティングは10m×3往復程度で十分です。やりすぎると疲労が溜まり、レッスン時間も減ってしまうため、以下のポイントをしっかり伝えましょう。

  • 漕ぐのはトゥ側:初心者はトゥ側の方が漕ぎやすいのでおすすめ。
  • 目線は進行方向へ:前側の手を伸ばし、指差しで進む先を示すか、イントラが到着地点に立って視線を誘導する。
ポイント
スケーティング時は板が後ろに流れないよう、前足側の母指球をしっかり踏むことを伝えましょう。

6. 片足での直滑降と停止の練習

スケーティングができたら、リフト降車に備え、片足での直滑降と停止の練習を行います。傾斜のある場所やコースの下部で行うのが効果的です。

  • 直滑降の前準備:イントラがボードを抑え、後ろ足をボードに置き、基本姿勢を作る
  • 直滑降:目線を足元から前方へ移し、イントラがボードの抑えを離す
  • 停止:速度が遅くなるまでは基本姿勢を維持し、止まれるスピードになったら後ろ足をトゥ側に出して停止する
ポイント
恐怖感から後ろ足に体重をかけがちですが、それはバランス崩れの原因になります。 スケーティング以上に、前足の母指球を意識させることが重要です。 直滑降中に「母指球!」と大きな声でアドバイスするのも効果的です。

7. リフトの乗降説明

平地レッスンの最後はリフトの乗り降りの説明を行います。多くのゲレンデでは、初心者の場合リフト係員が補助してくれますが、基本的な乗り方・降り方は必ず伝えておきましょう。

ポイント
リフトの乗り方は、リフト乗り場まで一緒に行き、スノーボーダーの動きを見ながら説明すると、イメージしやすくなります。

STEP③:斜面でのレッスン(安全に降りる練習)

斜面ではまず、安全に降りる練習から始めます。ターンができなくても、安心して斜面を降りられることが最優先です。レッスン後も生徒が困らないように指導しましょう。

8. サイドスリップ(ヒールエッジ)

サイドスリップは斜面での最初のレッスンですが、ポイントを押さえないと足や体力への負担が大きくなります。50〜100メートル程度で終えるのが目安です。

  • エッジング練習:座ったまま腰を少し浮かせてヒール側のエッジを感じてもらいます。板を寝かせて斜面を下る感覚を覚えます。ただし逆エッジ防止のため、エッジを緩める時は手のこぶし1つ分のスペースを残すことを伝えましょう。
  • 立ち上がる:ヒールエッジで斜面に足場を作り、ボードを体に近づけて立ち上がります。初めはイントラが生徒の前に立って補助します。
  • サイドスリップ:エッジングを意識しながら斜面を降ります。足元を見ないよう、生徒の前に立って視線を誘導しましょう。
補助のポイント
立ち上がる時のみ補助を行い、サイドスリップ中は姿勢や目線を声や手で誘導する程度にとどめます。支えながら滑ると姿勢が崩れるので最低限にしましょう。

9. 木の葉(ヒールサイド)

木の葉は生徒が一人で滑り始める最初のステップです。伝えすぎて意識が散らないよう、重要ポイントに絞って指導しましょう。

  • 重心の移動:立ち上がったら手を広げ、進みたい方向へ体を回します。手の動きに合わせて重心が自然に移動します。
  • 目線の移動:体の動きに合わせて目線も移動させます。
  • エッジング解除:進行方向のエッジを緩めます。つま先を下げるイメージで伝えると理解しやすいです。
  • 停止:手を正面に戻し、サイドスリップの体勢に入って止まります。
ポイント
片斜面では木の葉で進むのが難しい場合があるため、その際は斜滑降に切り替えるなど臨機応変に対応しましょう。

10. サイドスリップ・木の葉(トゥサイド)

ヒールサイドのレッスンが終わったら、トゥサイドの練習に進みます。基本の動きはヒール側と同様ですが、エッジングを緩める際はつま先を下げる代わりにかかとを下げる動きを意識させます。

ポイント
トゥサイドの練習は恐怖心が強いため、特に後ろへの転倒に注意が必要です。荒れたバーンでは無理せず避けましょう。

STEP④:ターン習得までの流れ

初心者レッスンとしては、両サイドの木の葉ができれば十分です。
ここから先は初級者レッスンの内容となり、STEP③:斜面でのレッスンが終わり時間に余裕がある場合に進めます。

11. 直滑降からヒール停止の繰り返し練習

直滑降からヒールエッジを使った停止動作は、ターンの後半にあたる動きの基本です。安全に停止できることで恐怖心が和らぎ、スムーズなターンにつながるため、丁寧に指導しましょう。

1. 直滑降の準備 両足を装着した状態で斜面に立ち、インストラクターがボードを押さえながら基本姿勢を確認。
2. ヒールエッジの意識 木の葉と同様に手を広げ、進行方向へ体を回しつつ、ハイバックに寄りかかるイメージでヒールエッジをかける。
3. 停止動作 ボードが斜面に対して横向きになったら手を正面に戻して停止する。
ポイント
足を振って止まる「スイング」動作は避けること。止まれない場合はすぐにお尻をついて転ぶよう指導し、安全を優先しましょう。

12. 直滑降 → トゥ停止(繰り返し練習)

1. 直滑降の準備 両足装着の状態で斜面に立ち、インストラクターがボードを押さえながら基本姿勢を確認します。
2. トゥエッジの意識 木の葉と同様に手を広げ、進行方向へ体を回しつつ、ブーツのつま先側を潰すイメージでトゥエッジをかけます。
3. 停止動作 ボードが斜面に対して横向きになったら、手を正面に戻して停止します。

13. ノーズドロップ → ヒール停止

直滑降からヒール停止が安定したら、次は板を斜面に対して横向きにした状態からノーズドロップを行い、停止に持っていきます。

1. 準備 斜面に対して後ろ向きに立ち、基本姿勢をとります。
2. ノーズドロップ

手を広げてゆっくりターン方向に体を回します。

行きたい方向を軽く叩き、振り向くイメージで誘導するとノーズドロップがしやすくなります。

3. 直滑降からヒール停止 ノーズドロップ後、直滑降に入りヒール停止を行います。
ポイント
斜面が緩すぎるとノーズドロップしづらいため、緩斜面で練習しましょう。

14. ノーズドロップ → トゥ停止

1. 準備 斜面に対して後ろ向きに立ち、基本姿勢をとります。
2. ノーズドロップ

手を広げ、ゆっくりターン方向に体を回します。

このとき、前足側の先に手を伸ばし、つかみに行くようなイメージで動くとノーズドロップがしやすくなります。

3. 直滑降からトゥ停止 ノーズドロップの後に直滑降に入り、トゥ側で停止します。

15. 連続ターン

ノーズドロップと停止ができれば、それらを繋げて連続ターンに挑戦します。

流れは「停止 → ノーズドロップ → 停止 → ノーズドロップ」を繰り返し、徐々に停止時間を短くしていくイメージです。

ポイント
停止からノーズドロップを焦ると逆エッジを招きやすいため、最初はしっかり停止してからノーズドロップへ進みましょう。

レッスンで心掛けるポイント

初心者レッスンで特に注意したいポイントは以下の通りです。

安心して楽しめるレッスン作り

初心者は緊張しやすいため、リラックスできる雰囲気づくりが大切です。
わかりやすく丁寧な説明に加え、明るく楽しいコミュニケーションを心掛けましょう。

時間配分の厳守

レッスン時間は限られています。生徒のレベルや状況に合わせ、時間内に効率よく進める計画を立てることが重要です。
帰宅時間や集合時間にも配慮しましょう。

まとめ

初心者レッスンでは、安全第一で基礎をしっかり押さえつつ、生徒が安心して楽しめる環境づくりが何より重要です。
時間配分を守りながら、的確にポイントを伝え、効率よくレッスンを進めましょう。
今回紹介したステップを踏めば、初心者でも無理なく上達できるレッスンが実現します。

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